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3.車室内VOC低減に対する自主取り組み

●車室内環境に配慮したクルマづくりのために
  自動車メーカー各社は、地球温暖化防止や大気環境改善、循環型社会の構築等、環境に関する諸課題に対し積極的に取り組んでいます。同様に車室内の環境に配慮したクルマづくりも進めています。
  自工会では、車室内を居住空間の一部と考え、業界全体で研究を進め、住宅とは異なる自動車の使われ方や環境を考慮した『車室内VOC試験方法』と『車室内VOC低減に対する自主取り組み』を策定しました。

●車室内VOCの特徴
  自動車の車室内は、住宅や家電など日常生活で使用されているものと同様な素材が使用されており、これらの素材から揮発する物質の混合物が車室内のVOCとなります。また、自動車の車室内VOCには次の3つの特徴があります。

  1. 経時変化
      車室内のVOC濃度は、一般的に時間とともに低減していきますが、物質によってその低減の度合いは異なります(図1・2)。

    図1.ホルムアルデヒド濃度の経時変化
    図1

    図2.トルエン濃度の経時変化
    図2

  2. 温度依存性
      車室内のVOC濃度は車室内の温度によって異なります。炎天下で駐車している自動車の室内では濃度が高くなる場合があります(図3・4)。

    図3.ホルムアルデヒド濃度の温度依存性
    図3

    図4.トルエン濃度の温度依存性
    図4

  3. 換気の効果
      走行中の窓開けやエアコンの外気導入などによる換気を行うことで、車室内のVOC濃度は大幅に低減します(図5・6)。

    図5.ホルムアルデヒド濃度の換気の効果
    図5

    図6.トルエン濃度の換気の効果
    図6

●3つの特徴のまとめ
  前記の特徴より、高温・密閉状態の新車室内ではVOC濃度が高くなる場合がありますが、換気性能が高いため、乗車・走行時には濃度は大幅に低減します。

●自工会の自主取り組み
  自工会は、快適な自動車をユーザーの皆様に提供することをめざし、自動車の使われ方や、環境を考慮した最適な試験方法に関する研究や実態調査等を行い、『車室内VOC低減に対する自主取り組み』を策定しました。

『車室内VOC低減に対する自主取り組み』
  厚生労働省の室内濃度に対する指針値指定13物質に対し、乗用車については2007年度発売の新型車から、トラック・バス等商用車については2008年度発売の新型車から指針値を満足させる。また、それ以降も各社さらに室内濃度低減に努める。
※国内で生産し、国内で販売するものを対象とする。

<解説>
1)厚生労働省の室内濃度に対する指針値とは、厚生労働省「シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会」が答申した室内濃度指針値をさします(表2参照/13物質・2002年1月設定)。
2)試験方法については、上記「検討会」で定められた「室内空気中化学物質の採取方法と測定方法」をもとに、自工会で研究を進め、乗用車としての使われ方や環境を考慮した試験方法『車室内VOC試験方法』を策定しています(図7及び4.車室内VOC試験方法を参照)。

図7.車室内VOC試験方法概要
図7

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