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4.車室内VOC試験方法

I.試験車両
  通常の製造工程を経て製造され、組立・検査終了後、ISOまたはJASOで規定する日数(ISOの例:28±5日)の車両またはそれに相当する車両を用いる。

II.試験方法
 試験は、試験スケジュール(図[1])に沿って実施する。また各物質の捕集・分析方法を(表[1])に示す。詳細条件はISOまたはJASOに準拠する。

図[1] 試験スケジュール
図[1]

表[1] 各物質における捕集・分析方法(注1)
捕集・分析方法
ホルムアルデヒド 固層吸着・溶剤抽出
高速液体クロマトグラフィー
(DNPH/HPLC)
アセトアルデヒド
トルエン 固層吸着・加熱脱着
ガスクロマトグラフィー質量分析
(TENAX/GCMS)
キシレン
エチルベンゼン
スチレン
テトラデカン
フタル酸ジ-n-ブチル
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル
パラジクロロベンゼン 住宅特有の物質のため捕集・分析せず
クロルピリホス
ダイアジノン
フェノブカルブ

(1)プレコンディション
  初期の車室内空気質を試験槽内空気質と同等にするため、プレコンディションを行う。また、試験槽内及び車室内の空気捕集や車室内温度を制御するための準備を行う。

(2)密閉放置モード
 密閉された車両に乗り込んだ直後の空気質測定を目的として行う。

(3)乗車モード
 走行中の室内空間の空気質測定を目的として行う。

(4)個別物質の分析
 分析方法は、ISOまたはJASOに示す方法に準ずる。

(5)結果の処理

1) 同一条件にて捕集した個別物質濃度分析値の平均を測定値とする。
2) ホルムアルデヒドについては、密閉放置モードの濃度を、その他の物質については、乗車モードの濃度を車室内濃度とする(注2)。
但し、プレコンディションの試験槽内濃度測定値と乗車モードの試験槽内濃度測定値の値が大きく異なる場合や、乗車モードにおける車室内濃度が密閉放置モードにおける車室内濃度を大きく上回る場合には、排出ガスの漏れなど、試験上の不具合が考えられるため、必要に応じて再測定を行う。

(注1)車室内のVOCとしては、厚生労働省「シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会」での室内濃度指針値策定13物質のうち、以下の物質は防蟻剤、防虫剤であり住宅特有の物質であるため、捕集の対象から除外する。
・クロルピリホス・ダイアジノン・フェノブカルブ・パラジクロロベンゼン 
(注2)厚生労働省「シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会」の指針値は、ホルムアルデヒドが短期暴露影響、その他のVOCが長期暴露影響を基に策定されている。この考え方を乗用車に置き換えると、ホルムアルデヒドは乗り込み時の濃度、他のVOCは実際に乗車しているときの平均濃度で規定することが妥当と考えられる。これより、ホルムアルデヒドについては密閉放置モードの、他のVOCについては乗車モードの濃度を車室内濃度とした。

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