2020年版 日本の自動車工業
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2. 全車速域定速走行・車間距離制御装置車両の前部に設置したセンサーからの情報によって、設定した車速に応じた車間距離を一定に保つようブレーキ制御または速度制御するシステム。一定車間距離ブレーキ制動作動3. 衝突被害軽減ブレーキ(動作例)前方の車両や障害物との距離、相対速度などの情報をもとに衝突の危険性を判断し、ドライバーに注意喚起をする。ドライバーがブレーキ操作を行わず、追突する可能性が高いと判断した場合は自動的に制動を制御するシステム。レーダーやカメラが常に前方の安全を確認追突の可能性が高いとコンピュータが判断すると、さらに強いブレーキを作動ドライバーが前方車両に気づかない場合は、警報と弱いブレーキでドライバーと後続車に注意を促す弱いブレーキ作動強いブレーキ作動● 安全運転サポート車 Ver1.0のコンセプトセーフティ・サポートカー【サポカー】衝突被害軽減ブレーキに加え、ペダル踏み間違い急発進抑制装置等を搭載した、特に高齢運転者に推奨する自動車衝突被害軽減ブレーキを搭載した、全ての運転者に推奨する自動車セーフティ・サポートカーS【サポカーS】衝突被害軽減ブレーキ(対歩行者)ペダル踏み間違い急発進抑制装置 ※1車線逸脱警報 ※2先進ライト ※3衝突被害軽減ブレーキ(対車両)ペダル踏み間違い急発進抑制装置 ※1低速衝突被害軽減ブレーキ(対車両) ※4ペダル踏み間違い急発進抑制装置 ※1サポカーSの区分搭載される装置により、さらに3つの区分に分かれます。ワイドベーシック+ベーシック※1.マニュアル車は除く。 ※2.車線維持支援装置でも可。 ※3.自動切替型前照灯、自動防眩型前照灯又は配光可変型前照灯をいう。 ※4.作動速度域が時速30km以下のもの。進化するASV(先進安全自動車)交通安全ASV1. 車線維持支援制御装置車両の前部に設置したセンサー(カメラ)で進路を検知し、道路の傾きや横風によって進路が乱れた場合でもハンドルに補助的な力を与えることで車線のほぼ中央を走れるよう、ハンドル操作を支援するシステム。● 実用化されたASV技術の例車線維持支援機能実用化・普及が進むASV技術ASV(先進安全自動車)の研究成果により、「安全運転の支援」では、車線維持支援制御装置、全車速域定速走行・車間距離制御装置、衝突被害軽減ブレーキなどさまざまな安全装備が開発・実用化されています(車両安全装備装着状況はP.27参照)。 「安全運転サポート車」の普及啓発経済産業省・国土交通省・警察庁・金融庁や自動車関係団体では、高齢運転者を含めた全ての自動車運転者による交通事故の発生防止・被害軽減対策の一環として、衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術を活用した一定の運転支援機能を備えた車両を「安全運転サポート車(サポカー)」と称してその普及に取り組んでいます。26

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