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自動車産業における情報通信プラットフォーム「JNX」

●JNX(自動車業界共通ネットワーク)とは ーJNXの構造と特徴
JAMAは、98年よりJAPIA、日本自動車研究所、通信事業者と共同で、自動車業界共通ネットワークの調査研究を進め、99年10月には実地検証を行い、00年10月よりJNX(Japanese automotive Network eXchange)として運営を開始しました。
JNXの特徴は、

  1. インターネットに代表されるIPプロトコルの活用。
  2. 米国AIAGが業界共通として推進しているANX(Advanced Network eXchange)との連繋。
  3. 標準化されたセキュリティ技術の適用。
と言えます。
このネットワークの完成により、部品の受発注のみならず、設計図面のデータ交換など、自動車メーカーとサプライヤーのすべての業務に発展、利用できるネットワークインフラが整ったことになります。
またグローバル標準にも対応しているため、国内サプライヤーのみならず海外との取引にも利用が可能であり、米国のANXとは03年1月より相互接続が行われ、グローバルな情報連繋を実現しています。
JNXは、TP(利用者)にJNXサービスの提供を行うCSP(認定プロバイダー)、CSP間のデータの中継・交換ポイントであるCEPO(認定中継者)と、ネットワーク上でセキュリティを確保するための暗号化通信を行う際にデジタル証明書を発行するCASP(暗号鍵管理者)からなっています。
また、オーバーシアー(管理仲裁者)としてJNXOがJNXネットワークインフラの基礎構成となるCEPO、CASPの決定や、CSPの審査・認定、TPの加入審査などを行い、JNX網が良好なパフォーマンスを発揮するための運営・管理及び仲裁・指導の役割を果たします。
JNXは、ビジネス用ネットワークであり、セキュリティ、性能、及び信頼性を確保することを第一に仕組みが作られています。このビジネス情報の交換に最も重要なセキュリティに関しては、IPSec(暗号化手順)という技術を使って、ネットワーク上で暗号化通信をすることにより確保しています。
また、性能に関しては、利用者間の通信経路には、その間に介在するCSPを最大2つとし、また回線の利用状況を監視し、必要に応じて回線の帯域速度の適正化を勧告するなど、JNX網内の通信速度を確保しています。
さらに、信頼性についても、CSPからCEPO間の回線2重化、24時間のヘルプデスク体制などにより、その確保に努めています。
その他、JNXではマルチプロバイダー方式を採用し、CSPとして複数のプロバイダーが自由に参画することによって、共通のサービスレベルを保証しながらも競争環境が作られ、コスト低減が図られることをめざしています。

図19●JNX構成図

 

●JNXの効果
自動車メーカーでは、これまでCADデータやEDI、e-mailなど各種のアプリケーションごとに通信方式が異なり、結果的に複数のネットワークが必要となっていました。現在は、通信方式がTCP/IPに統一されたことで、その自動車メーカーのプライベートネットワークをひとつに集約できるようになりました。さらに、プライベートなネットワークから業界共通ネットワークであるJNXに移行することによって、ネットワークコストの削減が図られます。
同様に、JNXの主たる利用者であるサプライヤーも、複数のメーカーと取引を行う場合には、従来は取引メーカーの数と同数のネットワークへの加入が必要でしたが、業界共通ネットワークJNXへの加入により、単一のネットワークで複数の自動車メーカーとの取引が可能となり、重複投資の回避が可能です。

図20●JNXによる効果

●共通基盤の構築と新たなサービスの導入
JNXを広く利用していただくため、JNXの低価格化としてダイアルアップ接続も導入し、通信情報量の比較的少ない企業の方々へのサービスを行っています。
使い勝手の向上では、CAD変換等の変換サービスも始まりました。また、JNXの活用に際して必要とされるディレクトリサービス、認証の統合と、ネットワーク利用に際しての操作簡素化のための「共通アプリケーション基盤サービス(CAI)」も02年から利用可能になりました。
「CAI」とは、JNXユーザーのJNX活用をより効果的に行えるようにするためにJAMAが企画したものです。JNXのネットワーク層とJNX上で稼働するアプリケーション層の中間に位置づけられるもので、大きくはシステム基盤(情報ポータルユーザー認証ディレクトリサービス/ユーザー登録/認証局)とデータ交換ボックスで構成されています。今後の業界アプリケーション展開の基盤として期待されています。
今後もJNXとしての基本的な要件は守りつつ、社会の技術革新に合わせ、機能の向上、進化を図ると同時に、各種アプリケーションサービスを充実させ、JNXユーザーの利便性を向上させていきたいと考えています。

図21●CAIの概念図

■JNXセンターとは
JNXの運用・管理を行うJNXセンターは、00年5月に発足しました。ユーザーの要請に応え「ネットワークの品質維持・管理」と「ネットワークの有用性の拡大」を中立的な立場から行うために設立されたもので、JNXの運用とJNXOの機能を担当しています。そして利用者の加入を促進し、ネットワークの拡大を図っていくとともに、JAMA・JAPIAのほか日本自動車研究所、ユーザー代表や学識経験者などからなる「JNX運営委員会」の事務局として中立・公平性の維持に努めています。

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