1997年の西欧市場における日系メーカーの販売は好調に推移した。三菱自工とトヨタの力強い伸びに支えられ、販売台数は155万2,032台と、市場全体の伸び率のおよそ3倍に当る前年比12.4%増を記録した。EU域内の日系メーカーの乗用車と商用車(5トン以下)を合わせた新規登録台数は、前年比11.8%増の165万6,155台となり(表2)、日系メーカーの西欧乗用車市場におけるシェアは1996年の10.8%から昨年は11.7%に上昇している。欧州市場での日系メーカーのシェアは2年連続で拡大したが、依然として90年代初めの水準を回復していない(図3)。また、欧州市場での日系メーカーのシェアは国によってかなりのバラツキがあることも特徴で(図4)、地中海沿岸諸国ではギリシャを除いて10%以下である。また、国内に自動車産業をもたない国では日系メーカーのシェアが当然ながら高くなっている。
日系メーカーの欧州での現地生産は急速に拡大しているが、現在は為替の影響から、日本からの輸出がふたたび有利になっている。1997年のEU市場は、日系メーカーの主要輸出市場の中で最も大きな伸びを示した。日本自動車工業会の統計によると、欧州への自動車輸出は102万5,688台、前年比の伸び率は27.9%増と、対米輸出の伸び率に比べほぼ2倍となっている。ACEAのデータをみると、1997年にEUで登録された日本車の中で、日本からの直接輸入車は93万2,112台(56%)、日系メーカーの海外拠点からの輸入は10万8,939台となっている。日本からの輸入は合わせて104万1,051台で、これは昨年10月欧州委員会と通産省との間で合意した1997年の監視枠111万4,000台に近い数字である。
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