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No.108 求められる二輪車駐車場整備

2009年3月発行

 2006年の「改正道路交通法」の施行により、違法駐車の取り締まりが強化され、二輪車の駐車違反件数が急増したことは、駐車場自体の不足が顕在化したものと言うことができる。実際に二輪車の駐車場を見かけることは多くない。
 この号では、二輪車の駐車場不足の現状と、その中でも工夫が見られる国内外の都市の事例、さらには駐車場整備に関して国及び地方自治体に求められることをレポートする。

  1. 個々の生活に密着している二輪車
  2. 改善が進まない二輪車の駐車場不足
  3. 国の取り組み
  4. 自治体の取り組み
  5. 海外都市の例
  6. バイクに駐車スペースを!

〔主な内容〕
●二輪車は、通勤・通学、買い物・用足し、商用・仕事に使われ、日常生活や業務には欠かすことのできない交通手段である。また環境負荷が少なく、かつ手軽な交通手段として生活に密着した乗り物である。
●2006年に「改正道路交通法」が施行され、違法駐車の取り締まりが強化されると、二輪車の駐車違反件数が激増し、2007年の取締件数は2005年のおよそ5倍であった。しかし駐車違反とは言うものの、二輪車をとめる駐車施設が極めて少ないのが実情である。
●国土交通省は「駐車場法」や「道路法」の規定を見直し、二輪車の駐車場整備が促進されるよう法令の整備を行っており、警察庁でも全国的に規制の見直しを行っている。
●こうした法改正や規制の見直しが行われる中、市区町村等、多くの地方自治体では積極的な取り組みが見られない。自治体は駐車場整備計画や条例の見直しなど、二輪車駐車スペースの確保・拡充を加速すべきである。
●限られた予算の中で工夫しながらスペース確保に取り組む自治体もある。検討会の開催(東京都)、附置義務制度の導入(横浜市)、路上駐車場の試験運用(仙台市)、自転車、原付・自動二輪を含めた路上駐輪場の取り組み(広島市)があげられる。
●海外の都市をみると、車道も歩道も有効利用する工夫(台北)、設置場所やレイアウトにみられるさまざまな工夫(ロンドン)、条例による歩道上への駐車スペースの設置(ミラノ)などがあり、いずれの都市も都市内交通手段としての二輪車の有効利用を考え、総合的な交通体系の構築をめざしている。
●現状、二輪車ユーザーは「いったいどこにとめればいいの!?」と感じており、2008年7月には『二輪車の駐車場所の確保・拡充について』と題する要望書と90万人を超える署名が国土交通省と警察庁に提出された。
●今後は、特に地方自治体において、問題意識をもった二輪車駐車対策が期待される。またそのためには、国の一層の働きかけや支援が必要である。

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