[国産自動車メーカー4]

トヨタ自動車 (Vol.10掲載)
クルマづくりの変革を先取り
現実―未来へつなぐ展示車が見もの

トヨタブース

高い人気の新コンパクトシリーズ、
中央は「ファンタイム」

 新しいクルマ技術の時代はすでに始まっている。これを明確に印象づけたのがトヨタの展示ブースだろう。「ACTION FOR TOMORROW」をテーマに、人・社会・地球環境との調和をはかったイノベーティブなクルマづくり。 その先頭に立って走り出したトヨタのブースには参考出品車16台と29種44台の市販車をずらりと並べ、 さながら現実から未来につながるクルマのカタログを見るようで興味深い。

 来場者注目の的はやはりショー開催直前に発表となったハイブリッド車「プリウス」。ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせた「ハイブリット(複合)カー」で、両者の長所により燃費効率を高め、二酸化炭素の排出を抑える近日解として注目された。12月に215万円で発売されるとあって、多くの質問ぜめとなっていた。

  参考出品でヨーロッパ風のデザインを彩り入れた新コンパクトベーシックカーシリーズ(3車種)が人気で、 中でも量産タイプの「ファンタイム」に多くのファンがカメラを向けていた。また、RV 「ハリアー」 はスポーティな外観と上級セダン並みの乗り心地を備えたワゴンで近く市販を予定。 セルシオ並みの高級感と高性能をコンパクトなボディで実現した「NC250」は次世代のFR(後輪駆動)セダンとして関心が寄せられ市販もそう遠くない予定だ。 さらにかつてのトヨタスポーツ800の再来を想起させるベーシックなライトスポーツ「MR-S」(全長3.850m、排気量1.8リッター)もマニアの注目の的、 ショーでの人気次第では身近な値段で市販も考えられるという。

 環境に優しいクルマづくりには力が入っている。二人乗りコミューターとしての電気自動車 「イーコム」は家庭用100V電源をつなぐだけで充電できる実用普及型として登場。 また近い将来の有望な動力として考えられ、 技術開発ではトヨタが最も先行しているというメタノールを燃料とした電気自動車「FCEV」など、次世代燃料技術の提案もある。このほか2階には安全技術や ITS(高度道路交通システム)などが展示されていた。


FCEV

先行するトヨタの燃料電池EV「FCEV」

NC250

セルシオ並のコンパクト
高級セダン「NC250」

プリウス

注目のハイブリッドカー
「プリウス」




日産ディーゼル工業 (Vol.11掲載)
高速大量輸送時代のニーズに応える

日産ディーゼルブース

日産ディーゼルブース

 超大型トラック、バスが展示の中心となる商用車ブースでは手狭な感じとなるが、これを2階に観覧コーナーを設けるなど立体的で効率的にレイアウトされているのが日産ディーゼルの展示ブース。参考出品4台にもそれぞれ見て乗って、来場者が楽しめるよう工夫されている。 展示は高速大量輸送に応える大型トラクタ&トラック「ビッグサム」2種、計量中型トラック1種、そしてバリアフリーを目指したハイブリッド・ノンステップバスである。「Carry On」をテーマに、なによりも人と地球にやさしいクルマづくりをめざして、 “走り続ける”が企業姿勢。 見どころは、正面入口の一角に500馬力というビッグパワーを誇るV型10気筒26.5リッターの超大型エンジンが展示されている。 高速大量輸送時代のニーズに応じて開発されたものだが、 そのスペックに驚く人々が多い。 メインステージは「ビッグサムトラクター」の荷台、 これをダンスパフォーマンスの舞台に活用、 集客をはかっている。低公害で超低床の高福祉型の 「ハイブリッド ノンステップバス」も人気で業界関係者だけでなく一般の来場者も熱心に見物する姿がみられた。


500馬力エンジン 荷台を舞台にパフォーマンス

驚異の500馬力エンジン

荷台を舞台にパフォーマンス



previous page

menu

next page