自工会リリース


平成12年3月30日

JAMA-ACEA事務局定期協議について

1.(社)日本自動車工業会(JAMA)と欧州自動車工業会(ACEA)は3月29日に東京で、第2回JAMA-ACEA事務局定期協議を開催した。 JAMAより鈴木副会長が、ACEAよりブルーム専務理事が代表を努め、双方の共通関心事項について建設的な議論が行われた。

2. 両団体は、ディーゼル自動車が物流の主役であり、地球温暖化問題の改善に大きく貢献していること及び排出ガス低減の取り組みにおいては燃料品質の改善も含め国際的な整合性の確保が重要であることを確認した。 ACEAは、JAMAが先に発表した低硫黄化された軽油が早期に市場供給されることにより2007年頃に予定していた粒子状物質(PM: Particulate Matters)に関する排出ガス低減を早期に実施するなどの取り組みを支持すると表明した。

3. 両団体は、End of Life Vehicle (ELV:使用済み車)の処理は自動車メーカー及び自動車関連業界に大きな影響を与えるとの認識の下、現在検討されているEU指令案は、日欧の自動車業界が懸念する問題点を解決するものとなっておらず、今後とも協調して関係方面に改善を働きかけることを確認した。

4. 両団体は、CO2排出削減に関し、EUにおいては官民の環境協力協定及び日本おいては改正省エネ法の枠組みに基づき地球温暖化問題の改善のため最大限の努力を払うことを確認した。 これに関連して、環境税などの租税措置、その他政策的対応について引き続き意見交換を行うことを確認した。

5. 両団体は、基準認証の国際調和に関し、OICAがWP29に提出した10の提言に基づき、Global Agreement (98年協定)が早期に成立し、実効性のある成果がもたらされるよう関係国政府に働きかけることを確認した。

6. 両団体は、WTO新ラウンドが21世紀に向けた国際経済秩序を形成するためにも早期に交渉が開始されることが望まれることを確認した。

7. 第3回JAMA-ACEA定期協議を来春ブラッセルで開催することで合意した。

以上

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