第43回 東京モーターショー2013 福祉車両イベント

綾戸智恵トーク&ライブ「知らんともったいない! ~暮らし広がる福祉車両~」

演者:綾戸智恵、司会:江場梨絵子

第43回東京モーターショー開催期間中の11月24日(日)、東京ビッグサイト アトリウムステージにおいて、福祉車両イベント 綾戸智恵トーク&ライブ「知らんともったいない!~暮らし広がる福祉車両~」が開催されました。

現在音楽活動を続けながら、お母様の介護をされている人気ジャズシンガーの綾戸智恵さんが、福祉車両のある生活とはどういったものなのかを語っていただきました。会場は大盛況で、母親と自身を救ってくれた愛車に対する感謝の気持ちに満ちあふれた素敵なトーク&ライブイベントになりました。

福祉車両は夢も希望も運んできてくれる

ドライブの名曲「Route 66」の軽快なピアノ演奏とパワフルな歌声で、イベントはスタートしました。


愛車の介護式 昇降シートを紹介し、「60kgある母を座席に運ぶのは、29kgの私では難しい。この車が体重の半分30kgを補ってくれています。車というのは、今まで目的地に人や物を運ぶだけくれるものと思っていた。この車に出会って、ありがたいと思った。夢も希望も運んできてくれる。私の相棒のような気がします。」と綾戸さん。

また、車いすで移動する場合、公共機関(電車、バス、飛行機)だとトイレに行くのが難しいが、この車のおかげで助かっているとのこと。


福祉車両を利用して7年~8年、全国ツアーで共に移動し、温泉やレストランへも遊びに行けるので嬉しいと笑顔で語りました。
「この車がなかったら、面白くない、外に出られない生活で、認知の症状がもっと進んでいたかもしれません。今ではこの車を見ると、母がどこにいくの?と嬉しそうに聞いてくる。この車は母の生き甲斐まで運んできてくれました。」


開場後、用意された80席はあっというまに埋め尽くされ満席に。会場内は立ち見であふれ、綾戸さんを一目見たいと、黒山の人だかりができました。

ご自身とお母様の写真を紹介し、「福祉車両のおかげで母との楽しい時間が過ごせる」と嬉しそうな表情の綾戸さん。

私たちは福祉車両に助けられました

ご自身の体験をふりかえり、「私は人に頼る力がなかったので…一人で介護していてデビュー10周年の頃に、自分まで墓場に足を入れかけた。でもこの車や、いろんな人の力を借りて助けられました。」


同じ体験をして欲しくないという思いなのか、会場のお客さんにむかって「もしみなさんの中で、家族に動けない方がいたり、介護されている方がいたら、こういう福祉車両を利用したり、人に頼る力が必要だ」「全部自分一人ではできない。いろいろ合わさって母との時間を持てるようになった」と頼ることの大切さを強く訴えかけました。

これからの福祉に求めることについては、スロープ等バリアフリーな環境が増えることや、車の技術がアップすることだけでなく、助けてくれたり手伝ってくれる人の力が一番大切だということです。

また、愛車を見て「いくらしましたか?」と訪ねられた経験から「エコカー減税」のような「福祉車両減税」が導入されればもっと買いやすくなる!と綾戸節を展開された。

その他、もっとコマーシャルを増やして欲しい・福祉施設で直接買えるようになって欲しい等、福祉車両に対する展望を熱意のこもった口調で語りました。


質問のある人、という呼びかけに会場からは「駐車場所で困ったことはないですか?」という質問が。自身も、切符を二度ほど切られた経験があるそうだ。福祉車両を駐車しやすい環境づくりを求めました。

最後に、テネシーワルツ 他1曲をパワフルに演奏されました。みなさんと一緒に軽快に歌い、そこにいる誰もが元気をもらえるようなステージとなりました。
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