自工会リリース


1998年国際自動車リサイクル・ワークショップ開催について

1998年3月19日

日本自動車工業会(辻義文会長)は、3月10日、11日の両日、東京に於いて「1998年国際自動車リサイクル・ワークショップ」を開催した。

本ワークショップは、1993年、ドイツ自工会の呼びかけによりフランクフルトに於いて欧州、米国、韓国、日本の自動車メーカー関係者が参加し第一回目が開催され、その後94年、96年にそれぞれドイツ、米国で開催されている。

その目的は、世界各国で使用済み自動車の適正処理並びにリサイクルへの関心が高まる中、各国自動車メーカーが互いに意見や情報を交換し、自動車メーカーとしての役割並びに取り組みの方向付けを明確化することにある。

今回は、内外メーカー関係者約100名(内、海外メーカー関係者35名)が参加し、各国の関連制度の動向並びに業界の取り組み状況等につき報告した。
また、自動車メーカーからは各国における最新の使用済み自動車処理技術及びリサイクル技術等について、関連業界の専門家からはそれぞれのリサイクル技術の開発状況等について発表があり、それらの実用性、経済性等についても意見交換が行われた。

さらに、本ワークショップでは、「使用済み自動車の適正処理に関する自動車メーカーの共通認識」について合意がなされた。(別添参照)
この共通認識は、全般的な適正処理への考え方、自動車メーカーとしての取り組み、他の関係者への要望等について述べている。
全般的認識として、自動車メーカーは各国、各地域の特殊性に配慮しつつ、経済的に可能かつ環境的に妥当な使用済み自動車の適正処理促進を行うと述べている。
具体的には、自動車メーカー間の国際的な協力関係を樹立し、情報交換を行うと共に、再使用、リサイクル、エネルギー回収等の用語の定義、自動車のリサイクル性算定方式の標準化等を図るとしている。

また、関係者間で使用済み自動車の適正処理の責任を分担することを基本的理念として、最終ユーザーを含む全ての関係者の協力が必要であるとしている。

会議終了後、海外からの参加者は、関東、東海地方の使用済み自動車処理施設を見学した。

なお、本会議はACEA(欧州自工会)、AAMA(米国自工会)、KAMA(韓国自工会)及び当会が共同主催者となり、VDA(ドイツ自工会)、BIL(スウェーデン自工会)、AIAM(米国際自工会:除.ビッグ・スリー)を協賛団体として運営されている。

参考  参加国並びに主な参加メーカー、プログラム概要

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