《仮訳》世界主要自動車産業界による
世界規模の燃料品質に関する提言
自動車の運転性と環境面での影響にとって重要なガソリンとディーゼル燃料の品質

今般、世界の自動車業界は「世界規模の燃料品質に関する提言(国際燃料仕様)」を共同で策定した。 同提言は、ガソリンとディーゼル燃料の品質が自動車の運転性、効率、耐久性、および環境改善効果を認識した上で策定されたものであり、これに基づくガソリンとディーゼル燃料の品質改善は、消費者並びに環境面に利益をもたらす。

過去2年間、米国,欧州、および日本の自動車業界代表により、燃料品質の世界的調和の必要性について協議が重ねられた。その目的は、大気浄化のために、可能な限り自動車からの排出ガスを削減し、消費者の自動車に対する要求を満たすことである。同提言で求めている燃料品質レベルは、市場における消費者の要求と排出ガス抑制技術の機能的限界を考慮に入れている。

各国自動車メーカーは世界全体にその市場を有することから、燃料品質を世界的に均一化することの必要性は明らかであると同時に、車両の排出ガス基準の調和を図るうえでも、燃料品質の世界的調和が不可欠である。

30社を超える世界の自動車メーカーが同提言を支持し、この実施により以下の成果が挙がるとしている。

  • 自動車の排出ガス削減によって、環境への影響を低減する
  • 同時に、自動車の性能に対する消費者の期待に応える
  • 最適な燃料を使用することにより、排出ガス低減技術の複雑さを最小限に止めることで、(購入時および維持管理時の)消費者のコスト負担が低減され、消費者の満足度も向上できる

同提言は当地(ブラッセル)における世界燃料会議の中で提案され、9月3日までに関係業界からの意見が寄せられることを希望する。

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