自工会リリース


「自工会・2001年春季交通安全キャンペーン」の実施について

平成13年4月3日

社団法人日本自動車工業会

 日本自動車工業会(会長:奥田 碩)では春の全国交通安全運動(主催:内閣府をはじめとする9省庁府、都道府県、市区町村、全日本交通安全協会など17団体)に合わせて、4月6日(金)から7月末の間「自工会・2001年春季交通安全キャンペーン」を実施する。

 昨年の交通事故状況を見ると、交通事故死者は9,066人(前年比60人増・100.7%)と5年ぶりに増加に転じたばかりでなく、負傷者は115万人(前年比110.4%)を超え、事故発生件数は9年連続して過去最悪を更新して93万件に達するなど、極めて厳しい情勢にある。

 こうした現状を踏まえ、本キャンペーンでは交通事故は全ての人々に身近な問題として、ドライバーおよびライダーはもちろん、自転車利用者並びに歩行者等全ての交通参加者に1.急増している負傷者数を明示することにより、身近な事故の減少を図ること、全席でのシートベルトの着用を促すこと、2.混合交通下での被視認性を高めるという二輪車の昼間点灯の意味を正しく伝え理解してもらうことを目的に(1)電車内広告、(2)ラジオCM、(3)劇場CF、(4)インターネット、(5)ポスター、(6)販売店店頭での懸垂幕等を通じて交通安全を呼びかけていくものである。

訴求ポイント1

昨年交通事故による負傷者が115万人を超え、これは大都市の人口に匹敵します。交通事故の危険性はすべての交通参加者の身近な問題であること。決して他人事では無いこと。

ご参考
〔平成12年の交通事故状況〕
・発生件数931,934件(前年比109.6%)、負傷者数1,155,697人(同110.0%)は過去最悪を更新。
・高齢者の死者は依然として増加傾向で、全体の34.9%を占め、歩行中死者の6割は高齢者。
・自動車乗車中の死者のうちシートベルト非着用者は未だ58.5%にのぼる。

これらの事故実態を踏まえ、キャンペーンでは各種媒体を通して、数字を具体的に示すことにより、交通事故が身近な問題であることを、16歳以上のドライバー・ライダーを中心とするすべての人に訴えるものとして設定。

訴求ポイント2
二輪車の昼間点灯の社会的理解の促進

現在、国内生産の二輪車は自動点灯式になっているが、使用過程車には自動点灯になっていないものもある。昼間点灯(ライトオン)が混合交通下での被視認性を高め、目立つ事によっての事故防止を二輪ライダーに再認識してもらい、積極的に実施して戴くとともに、四輪ドライバー、歩行者、自転車利用者などにもその意味の理解の促進を図る。

 

<キャンペーン展開内容>


【展開期間】 2001年4月6日(金)〜7月末。

【電車内広告】
JRベルトラインステッカー
  ・ JR48路線、15,000枚、掲出期間1ヶ月。
  ・ 北海道、東京、静岡、名古屋、大阪、岡山、広島、福岡
○  ステッカー/まど上ポスター
  ・ 30,950枚(ステッカー24,200枚/まど上ポスター6,750枚)、掲出期間各1ヶ月。
  ・首都圏
  (ステッカー=JR、西武新宿線、京王線、東武東上線、京急、東急全線、西武池袋線、小田急線、東武本線、相鉄、まど上ポスター=営団全線、京成、東武地下車、新京成)、関西(ステッカー=阪神、京阪、近鉄、大阪地下鉄、まど上ポスター=阪急、南海)、東海(ステッカー=名鉄、近鉄、名古屋地下鉄)、九州(ステッカー=福岡地下鉄、西鉄)、北海道(まど上=札幌市営地下鉄)。

【ラジオCM】
・  全国49局(FM47局、AM2局)20秒スポット(延べ4,612本)を投入。「115万人篇」「高齢者篇」「ライトオン篇」の3タイプを事故発生件数および死者数の多い時間帯(6:00〜10:00および16:00〜20:00)を中心に展開。
またエリア別にスポット本数にウエイトをつける。JFN(ジャパンエフエムネットワーク)37局では各々のパーソナリティに各県(地域)の事故データや事故状況に応じてチャイルドシート、シートベルトの有用性、高齢者の交通事故対策についてコメントしてもらい、聴取者の各地域での交通安全意識の高揚を図る。

【劇場CF】
発生件数、負傷者数、死者数が全国平均以上の12地区計85館(北海道(4)・神奈川(6)・千葉(4)・東京(27)・埼玉(6)・茨城(2)・静岡(2)・愛知(10)・大阪(14)・兵庫(4)・広島(2)・福岡(4))で30秒CFを放映。特に若い層に事故が身近であることを映像で訴求する。

【インターネットキャンペーンサイトの開設】
自工会ホームページおよび各メーカーのホームページのトップページにリンクボタンを設置して、キャンペーンサイトへの誘因を図る。
内容は(1)車両どうしの事故実態(2)後席でのシートベルトの重要性(3)高齢者の視点での安全運転(4)チャイルドシート(5)バイクは昼間もライトオンなど。交通安全クイズへの参加を募って、交通事故は決して他人事でないことを広く訴求。

【他団体の協力によるポスター掲出】
高速道路サービスエリア・パーキングでのポスターの掲出<四輪/二輪>
日本道路公団のご協力により、全国の高速道路のサービスエリア・パーキングエリアにてポスターを掲出し、高速道路利用者に事故防止を呼びかける。(計4,000枚)
指定自動車教習所でのポスターの掲出<四輪/二輪>
全日本指定自動車教習所協会連合会のご協力により、全国1,500校の指定自動車教習所にポスターを掲出し、これから免許を取得する人達への事故防止と二輪車の昼間点灯に対する理解を呼びかける。(計6,000枚)

【四輪車販売店での懸垂幕の掲出】
四輪車スローガン『前席も後席も、乗ったら全員、シートベルト。』の懸垂幕を全国の四輪販売会社2万拠点に掲出する。業界あげて取り組む活動としての意義と、店頭をメディアとしたより広がりのあるキャンペーンを目的とする。

<ご参考資料>
(1) ポスター紙焼き(四輪/115万人篇)
(2) ポスター紙焼き(二輪/ライトオン篇)

以 上

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