自工会リリース


平成13年7月24日

欧州歩行者保護コミットメント(自主約束)について

・自工会は、7月19日の理事会に於いて、欧州歩行者保護に関するコミットメント(自主約束)を了承した。なお、このコミットメントは欧自工会(ACEA)が7月11日に欧州委員会と合意した内容と同一のものである。

・欧州歩行者保護規制については、自動車業界の自主対応を取る方向で、欧州自工会(ACEA)、韓国自工会(KAMA)と歩調を合わせつつ詰めを行ってきたものである。

・本コミットメントにおいて歩行者保護対策として、「ABS及び昼間点灯装置」の装着要件が設定され、次のステップとして、First Phase(2005年〜)とSecond Phase(2010年〜)の2段階で衝突性能要件が設定されている。

・本コミットメントの要件に対応するためには、ボンネット、バンパー、前部構造物の衝撃吸収性能を向上する必要があり、大幅な設計変更が必要とされる。
 しかし、自工会メンバー各社はこれまで安全向上を重要課題として取り組んでおり、同コミットメントを通じ、歩行者保護に貢献出来るものと期待する。

・また、自工会は、Second Phaseについては国際基準の一つの候補として国連ECEで議論されることを期待する。

・歩行者保護の性能評価試験法は、極めて複雑であり、まだ幾つかの技術要件や試験条件等詳細を明確にすべき点は残されているものの、自工会としては、このコミットメントを遵守すべく、設計変更・生産準備を開始することなる。
 なお、本コミットメントの扱いは今後欧州議会、欧州理事会の審議を経て今年末までに最終決定されると聞いている。
 自工会は、コミットメントの最終決定の遅れが、要件に適合させるための設計変更・生産準備期間に影響を与えると懸念するが、欧州議会と欧州理事会はコミットメントの価値について欧州委員会と同じ見解を持ち、この協定が歩行者にとって優しい車を速やかに市場に供給出来る方法であることを欧州議会と欧州理事会が理解することを確信している。

以 上

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