自工会リリース


平成13年9月20日

自動車給油口における静電気防止対策について

 日本自動車工業会は、セルフ式ガソリンスタンドにおいて発生した、給油時に人体に帯電した静電気が原因と推定される2件の発火事故(長岡市、神戸市)を受け、同種の事故を未然に防止するため、既に会員各社が個別に推進している自動車給油口における静電気防止対策に加え、(1)新造車(ガソリン車)の未対応車については2002年末までに静電気防止構造(導電燃料キャップの採用等)とし、(2)さらに、既販車ユーザーに対し、セルフ給油時の静電気による発火の危険性や安全な給油方法*についての啓発活動を実施する。
 また、石油業界に対しては、セルフ式ガソリンスタンドにおける給油者への安全な給油方法の周知徹底や、静電気対策に配慮した設備(放電棒の設置など)やスタンドの運営(スタンド床面への水撒き励行など)等に関する対応策の検討を要望した。
 なお、上記対応は、平成10年4月「危険物の規制に関する政令」改正による解禁以降、徐々に店舗が増加したセルフ式ガソリンスタンドにおける上述の発火事故の発生等を受け、消防庁から自工会に対して構造上の対策の徹底について要請があり、関係委員会において検討してきたものである。

以 上

*安全な給油方法

  1. 給油口リッドを開ける作業と燃料キャップを開ける作業は1人でやること。
  2. 燃料キャップを開ける前に、必ず車体または給油機などの金属部分に触れて放電すること。
  3. 再帯電防止のため、給油中は車両座席に戻らないこと。

など

0


インデックス