平成11年8月3日
自動車・装置の国際流通の増大や自動車産業のグローバル化に対応して、各国毎に異なる自動車・装置の安全・環境基準の世界的な統一を促進するため、「国連の車両等の世界的技術規則協定(略称)(いわゆるグローバル協定)」を締結することが、本日の閣議において決定された。 この協定は、米国が提唱し、日米EUの3極が主体となって平成10年6月に作成されたものであり、今後各国の締結により発効する見込みである。 世界的に基準が統一されると、自動車の安全や環境保全の性能が世界的に向上するばかりでなく、部品の共通化により開発・製造コストの大幅な削減が可能となる。 運輸省は、本協定発効後、米国等を含む世界的な基準調和を一層促進するため、国連において世界統一基準の提案を行うとともに、世界統一基準が策定された場合には、これを道路運送車両の保安基準に速やかに取り入れる等の積極的な対応を行っていくこととしている。 |
(1)発効条件
平成11年9月25日までは、日米EUを含む5ヶ国・地域の締結で発行する。それ以降は、日米EUを含む8ヶ国・地域の締結で発効する。(条件満足後30日後に発効する)
(2)世界技術規則の作成過程
<協定提案までの経緯>
日本は、自動車装置の基準調和と相互承認を目的とした国連の「車両等の形式認定相互承認協定(略称)」に昨年11月に加入したところであるが、一方で米国は、日欧との認証制度の違い等の理由から、この相互承認協定には加入せず、相互承認制度を含まない基準の世界的な調和のみを目的とした本協定の必要性を提唱していた。既に米国とカナダが本協定を締結済みである。
(連絡先)
運輸省自動車交通局技術安全部技術企画課
西田、酒井
TEL:03-3580-3111(内線6534,6537)
03-3580-5701(直通)