働く人の12人に1人は自動車関連
日本にはいま、およそ6,376万人の働く人たちがいます。そのなかで自動車に関連した仕事をしている人は、どれくらいいると思いますか。自動車をつくる人、売る人、運転する人など、合わせて、およそ515万人。働く人たち全体の約8%が、自動車関連の仕事に従事(じゅうじ)しています。自動車に関連した仕事をしてきみたちを育てているお父さんお母さんも、きっと多いと思います。
|
あらゆる材料・部品が使われる自動車
自動車産業の発展(はってん)は、ほかの多くの産業の発展(はってん)にもつながります。なぜかというと、自動車には鉄から紙まで、あらゆる材料・部品が使われているからです。自動車部品の数を細かく分けると、2万から3万個にもなります。そのなかには外国製のものも多くふくまれ、しかも年々ふえています。日本の自動車産業の動きは、国内経済(けいざい)はもちろん、世界経済(けいざい)にも大きな影響(えいきょう)をあたえます。
|
工業立国、日本の基幹(きかん)産業
地下資源(しげん)にめぐまれていない日本は、鉄などの資源を外国から輸入(ゆにゅう)し、自動車などの工業製品(せいひん)にして出荷する、工業立国です。2008年の国内の全製造業製品出荷額(せいぞうぎょうせいひんしゅっかがく)は、およそ336兆円になります。自動車はこのうちの17%と大きな比重(ひじゅう)をしめています。この数字からも、自動車産業が国の経済(けいざい)をささえる重要な産業=基幹(きかん)産業であることが分かります。

|
いちばん利用される交通・輸送手段(ゆそうしゅだん)
人や物をいつでも、道さえあればどこへでも運べる、とても便利な交通・輸送手段(ゆそうしゅだん)として、自動車そのものがはたす役割(やくわり)も、毎日のくらしのなかでかかすことのできない重要なものです。日本では、人の輸送(ゆそう)の7割以上、物の輸送(ゆそう)の6割以上を自動車が受けもっています。自動車が普及(ふきゅう)していなかった時代のことを想像(そうぞう)してみると、現在のくらしの便利さがよく分かると思います。

|
(自動車のはじまりと発展(はってん))

1770年頃(ごろ)、フランスのキュニョーがつくった蒸気(じょうき)自動車が、世界で最初の自動車といわれています。それから1世紀以上たった1880年代のはじめ、ドイツのダイムラーとベンツのふたりが、ほぼ同時期にガソリンエンジンを完成させました。そして1913年、アメリカのフォードがベルトコンベアによる大量生産を開始し、以来、自動車は世界中に広がりました。日本では1907年(明治40年)、東京自動車製作所(せいさくじょ)が国産のガソリン車第1号、「タクリー号」をつくりました。 |