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ホーム > クルマと環境 > ディーゼル車規制に対する自動車メーカーの対応 > Q&A その3
 
 

自動車NOx・PM法車種規制および首都圏のディーゼル車運行規制上で不適合になる車の対応について

Q6. 最新規制エンジンの部品に交換することで不適合車を適合車に改造できるのか
   
  

できる場合とできない場合があります。
お使いの車のエンジンと最新規制エンジンのシリンダーブロックとシリンダーライナーが共通の場合には、技術的には部品交換・追加装着によって適合車のエンジンに改造することが出来ます。 車種によって部品交換・追加装着の内容は異なりますが、最も大幅な改造の場合には、シリンダーブロックとシリンダーライナー以外のほぼすべてのエンジン部品や吸排気系部品、配線などを交換する必要があります。 エンジン部品などの追加装着により、エンジンとキャビンとの間のスペースに余裕がなくなるケースが想定されますが、その場合にはキャビンの大幅な改造が必要になります。 また、改造に際しては保安基準適合性評価、改造申請、排出ガス認証試験などが必要になります。
なお、お使いの車のエンジンと最新規制エンジンのシリンダーブロックが共通でない場合には、部品交換によって不適合車を適合車に改造することはできません。

→ 費用や工期について

 

Q7. 最新規制のエンジンに載せ替えることで不適合車を適合車に改造できるのか
   
  

できる場合とできない場合があります。
一般的には古い規制対応のエンジンに比較して、補機類などを含めますと最新規制エンジンの方が寸法が大きくなっています。 従いまして、まずスペースの関係で搭載が可能かどうかを確認することが必要になります。 特にお使いの車がモデルチェンジをしている場合や特殊な架装をしている場合には、キャビンの大幅な改造などによって、最新規制のエンジンに載せ替えが可能かどうかの確認も必要になります。
車体や架装物の構造やスペースの問題などがなければ、技術的には最新規制のエンジンに載せ替えることにより不適合車を適合車に改造できます。 
エンジン載せ替えの場合、最新規制エンジンの方が出力が向上しているケースが多いので、一般的にはエンジン一式や吸排気系部品、配線などの交換に加え、トランスミッション、プロペラシャフト、ディファレンシャルギアなど駆動系部品の交換も必要になります。また、保安基準適合性評価が必要になりますし、改造申請が必要になる場合があります。

→ 費用や工期について

 

Q8. 小型トラックや乗用車でも不適合車を適合車に改造できるのか
   
  

最新規制エンジンの部品に交換することにより適合車に改造する方法ですが、車種規制において車両総重量3.5トン以下の小型トラックや乗用車については、現行のディーゼル車排出ガス規制値よりもさらにきびしいガソリン車並みの排出ガスレベルに低減することが求められているため、現時点(平成15年3月)での技術ではエンジンの改造によって排出ガスを適合レベルに低減する確立された方法はありません(図C)。
エンジンを載せ替えることにより不適合車を適合車に改造する方法については、できる場合と出来ない場合があります。

図C
図C. 規制値(平均値)の推移(ディーゼル乗用車)

お使いの車と同じ車種でガソリンエンジンなどが用意されているモデルについては、車の構造やエンジンマウントなどが共通で、スペースに余裕があれば、ガソリンエンジンなどに載せ替えることにより不適合車を適合車に改造できます。 
この場合にはエンジン一式や吸排気系部品、配線などの交換が必要になります。 また、載せ替えるエンジンは出力が異なりますので、トランスミッション、プロペラシャフト、ディファレンシャルギアなどの駆動系部品の交換も必要になります。
ガソリンエンジンなどに載せ替えた場合には、保安基準適合性評価、改造申請、排出ガス認証試験が必要になります。

→ 費用や工期について

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